金 巻き返し中!

一週間ぶりでしょうか!?残暑のレベルを超えるような暑さで参っています。ご体調には気をつけましょう。

さて、前回の投稿に引き続き、今回も”金”について触れたいと思います。

前回投稿(8/20)した際の終値は4205円、そして28日ナイトセッションスタート時点で、6月限は4300円台を超えています。

この一週間で何があったのか!?

上昇のきっかけは24日にジャクソンホールで開催された経済シンポジウムにおける、パウエルFRB議長発言の影響と思われます。「当面は段階的な利上げが適切」としたものの、過度な引き締めは不要で、利上げの打ち止め時期が近付いたと示唆したものと受け止められ、債券市場では米国債が買われ、米10年債利回りが低下、そしてドルが下落という反応を見せました。

金利低下、そしてドル安となれば、ドル建て金価格にとっては追い風です。その結果、NY金は大幅高を演じました。

ここで材料から離れて、NY金市場のファンドポジションを確認してみましょう。

毎週CFTCから発表されるファンドポジションを参考にすると、8/14時点で売り買いの差し引きが3688枚の売り越しに転じ、8/21時点では8710枚の売り越しにまで拡大しています。8/14の終値が1200.7ドル、8/21の終値が1200ドル、そして現在は1215ドルを超える水準で推移しています。

前回も指摘しましたが、相場は”踏んだらしまい、投げたらしまい”のケースが見られます。前回は東京市場で買い方の手仕舞い売り、即ち、”投げ”が出たとご紹介させて頂きましたが、今回はNY市場でファンドの買戻し、即ち”踏み”が誘発される可能性があると思っています。

手仕舞い売り、手仕舞い買い、投げ踏みは何で確認するか!?一番簡単なのは取組高の増減を確認すれば良いと思います。手仕舞いしている訳ですから、取組高が減るはずです。それを踏まえてNY市場の取組高の推移を見ると、注目は大幅高を演じた24日とその前日の23日です。23日の取組高が480516枚、24日が481234枚、微増です。24日の大幅高がファンドの買戻しによるものだとすれば、取組が減って然るべきですが、それに至っておりません。

つまり、ファンドの買戻しはまだこれから出る可能性があるという事であり、NY市場は今しばらく戻り基調が続く可能性があるのではないでしょうか!?ただし、取組高が減少に転じてきたら、注意が必要だと私は考えています。

 


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