株安、原油安、米ドル安

ニューヨークダウ(2018年年初来~2018年12月24日)

ニューヨーク原油(2018年年初来~2018年12月24日)

ドル/円(2018年年初来~2018年12月24日)

出所:Bloomberg Finance L.Pより

先週からの株安、原油安、ドル安に歯止めがかからず、米国株式相場は24日もダウ工業株30種平均は653.17ドル下げて、21792.20ドル で引け、2017年9月以来の約1年3ヶ月ぶりの安値を付けた。米政府機関の一部閉鎖などの政治リスクが嫌気されたもよう。

24日の米原油先物市場も前週末比3.06ドル(6.7%)安の42.53ドルと2017年6月以来、1年半ぶりの安値水準をつけた。今年10月初旬につけた高値からの下落率は実に44.7%に達している。

外国為替市場でも円相場は一時1ドル=110.27円と8月下旬以来4ヶ月ぶりの円高・ドル安水準をつけた。米株安により投資家心理が悪化して米ドルが売られ、相対的に「低リスク通貨」とみられた円が買われた。

トランプ大統領は24日、前週今年4回目の利上げを決めた米連邦準備理事会(FRB)を批判したことにより、米金融政策を巡る不透明感が広がり、さらにメキシコ国境の壁建設を巡る与野党の対立が米政府機関閉鎖の長期化への懸念増大、マティス米国防長官の辞任による政治リスクなど、米国発のリスク拡大が投資家心理の悪化に拍車をかけているようです。

25日は欧米の金融市場はクリスマス休暇に入り、日本でも今週末からの年末年始を控え、市場では「流動性が低くなり値動きが荒くなる」ことも懸念されています。本日、日経平均株価が2017年9月15日以来およそ1年3ヶ月ぶりに2万円を割れているのも不安心理の表れでしょう。

ドルインデックス指数(2018年年初来~2018年12月24日)

 

ドル建て主要通貨の騰落率(2018年年初来~2018年12月24日)※2018年年初を100として算出

円建て主要通貨の変動率(2018年年初来~2018年12月24日)※2018年年初を基準として算出

くりっく365「ヒストリカルデータ」より森村 等が独自に作成

 

今年年初からの主要通貨の騰落率を見ると、対ドル、対円でほとんどの通貨が値下がりしており、「資源国通貨と新興国通貨」が売られ、「米ドルと円」が買われた1年であったように思いますが、これまでの「株高、原油高、ドル高」がここに来て急速に調整局面入りを余儀なくされています。

来年以降は米国経済は減速に向かい、「ドル1強マネー集中」の流れに変化が生じることにより、今年起こった資源国、新興国からの資金流出は収束に向かい、私個人的な見解としては新興国市場を巡る資金フローは安定化してくると考えています。

対ドルで割安な資源国通貨や歴史的な安値にある新興国通貨の年末年始の安値に関しては、来年以降の中長期な視点で買いポジションを保有してみてはいかがでしょうか?

 

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