沢登り大好き証券マンのレポート

■檜洞沢

2013年のゴールデンウィークに遡行した神奈川県西丹沢にある檜洞沢です。この沢は丹沢にあっては大きな沢で、さほど難しい滝もなくゆったりとした沢登りが楽しめます。テン泊で3~4回遡行していますが、現在はアプローチの林道が落石で通行止めとなっており、しばらく遡行していません。もっとも体力が落ちてきており、テン泊装備を担いでの遡行は厳しそうです。

 

■ジャクソンホール・総選挙

注目のジャクソンホールが終わりました。8月27日、米国連邦準備制度理事会(FBB)のパウエル議長はジャクソンホールで講演し、「経済が予想通り進展した場合、年内に資産購入ペースの縮小を始めるのが適当というのが私の考えだ」と述べ、年内の量的緩和縮小開始を示唆しました。一方で、デルタ株の感染拡大が懸念事項で引き続き状況を注視するとともに、今後の資産購入の減額の時期や速度が直接的に利上げの時期を示唆するものではないと述べました。マーケットではパウエル議長が資産購入縮小と政策金利の利上げを切り分けることを強調したことから、早期の政策金利引き上げを意図するものではないという安心感が広がりました。

「政治の秋」の到来に株価が動意づいています。1990年1月以来、過去約30年間で衆院解散総選挙は10回実施され、解散実施日から総選挙までの選挙期間中に株価はほぼ間違いなく上昇しました。日経平均では10回すべて、TOPIXでも9回上昇しました。日経平均の平均上昇率は4.2%で、直近5回では7.3%に達しています。さて今回はどうなるのでしょうか。

今回は新型コロナウイルス関連3銘柄とEV関連2銘柄に注目してみました。なお株価、PER、PBRは9月3日引け値でクイックから、チャートはブルームバーグからの出典です。

 

■3360 シップヘルスケアHD 東証1部

株価 2,875    PER 21.7    PBR 2.48

医療機器・設備を一括販売、医療用診療材料も納入しています。調剤薬局や介護付き有料老人ホームも兼営しています。オゾン発生装置、設置容易な隔離室・パーテーションなど感染対策関連機器・資材も育成しています。当社は7月9日付けで、東京証券取引所より新市場区分「プライム市場」の上場維持基準に適合していることを確認したと同月19日に発表しました。

コロナ患者急増で医療がひっ迫する中、厚生労働省は臨時医療施設の設置を推進するよう、8月25日付で各都道府県に通達しました。通常医療施設の開設には様々な手続きが義務付けられていますが、新型インフルエンザ特措法に基づいて臨時医療施設を開設する場合はこれらの省略が認められます。また必要な簡易病室や備品整備などの費用は交付金の対象となります。

 

■4507 塩野義製薬 東証1部

株価 7,136    PER 21.5    PBR 2.48

感染症、疼痛・中枢神経領域に強みを持っており、抗HIV薬が大型製品になっています。米国に積極的に展開しています。感染症領域を柱として、技術は低分子薬に強みを持っています。21年3月期の売上高は2,971億円と国内10位ながら、時価総額は約2兆円と国内7位です。手代木社長は「(低分子薬では)世界でも強い競争力がある」と話しています。

当社は開発中の新型コロナウイルス治療薬について、22年3月末までに国内外で1,000万人分の生産体制を整える方針を明らかにしました。日本で承認されている治療薬は現在4種類で、軽症者向けに使えるのは中外製薬の「抗体カクテル療法」のみで点滴投与が前提です。当社のコロナウイルス治療薬は軽症者などを対象にした飲み薬タイプで、期待できそうです。また同社では新型コロナワクチンも開発中で、21年内に国内で最大6,000万人分の生産体制を整えるとしています。

 

■6504 富士電機 東証1部

株価 4,910    PER 16.6    PBR 1.64

パワエレ機器や自販機、電圧や電流を制御して機器の省エネ性能を高めるパワー半導体に強みを持つ重電大手です。当社は顧客に密着して製品を開発する「スペックイン」の手法で、電気自動車(EV)向けのパワー半導体などを伸ばしています。当社の北沢社長は「自動車向けは一度スペックインすれば何年も使ってもらえる」と自動車向けの高効率製品に自信を深めています。

日経新聞社が出資する調査会社アスタミューゼによりますと、18年に320億ドル(3兆5,200億円)だった世界のパワー半導体の市場規模は30年に556億ドルまで拡大します。当社は20年3月期から24年3月期までの5年間にパワー半導体に1,200億円を投じる予定でしたが、今年春には23年3月期までの4年間に前倒しで投じるとしていました。想定を上回る需要でさらに400億円の追加投資に踏み切ります。

 

■6902 デンソー 東証1部

株価 7,869    PER 18.1    PBR 1.51

トヨタ系で国内首位、世界で2位の熱機器・エンジン・駆動系など広範囲の自動車部品企業です。半導体不足での客先減産や物流費増は固定費削減や生産性改善の対策で、営業益は急拡大しました。電動化製品売上高は25年度に1兆円を計画しています。当社は9月1日、京都府伊根町で自治体の情報配信システムを使った配車サービスの実証実験を始めたと発表しました。

米国における特許の分析から、電気自動車(EV)の技術で日本の車業界が優位に立っていることが分かりました。特許の重要度をスコア化し出願企業を順位付けしたところ、日本企業が上位50社の4割を占め、首位はトヨタ自動車でした。車部品メーカーでは当社が最も順位が高く5位となりました。当社は電流を調節してモーターを高速から低速まで効率よく制御する技術に強く、その特許の競争力はトヨタの5倍に達します。

 

■7459 メディパルHD 東証1部

株価 2,192    PER 15.7    PBR 0.87

大型物流センターを展開、傘下に医薬品卸2位のメディセオ、日用品雑貨卸最大手のPALTACがあります。医療用医薬品事業が新型コロナの影響を受けた受診抑制から回復し増収。日用品の卸売りや動物薬事業も最高水準となり最終増益に寄与しました。当社は17日、ジェネリック医薬品大手の日医工(4541)と資本業務提携すると発表しました。約52億円の第3者割当増資を引き受け9.9%を保有する筆頭株主となります。

東京都の外郭団体である都医学総合研究所がノーベルファーマと共同開発している新型コロナワクチンが、臨床試験(治験)の準備段階に入りました。このワクチンは弱毒化した天然痘ワクチンに新型コロナウイルスの遺伝子を組み合わせて製造します。サルやマウスの非臨床試験では新型コロナの発症予防効果が確認され、長期間の免疫維持が実証されている天然痘ワクチンを利用するため、開発中のワクチンも1回の接種で抗体が長期維持できるとみられています。メディパルHDはノーベルファーマの主要株主です。

 

どのような考え方で銘柄を選択しているのか、興味をお持ちの方にはお伝えいたします。また上記5銘柄のご質問以外にも、お持ちになっている銘柄のご相談などございましたら、下記までお気軽にお問い合わせください。

03-6778-8725(直通)  090-2649-0396(携帯) k.sakakibara@dai-ichi-premiere-sec.co.jp

※ 投資にかかる最終決定は、お客様ご自身の判断と責任で行っていただくようお願いいたします。


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