沢登り大好き証券マンのレポート

■奥多摩 小坂志川 湯場の沢

6月4日、小坂志川流域の湯場の沢を遡行してきました。この流域ではお隣の軍刀利沢と並び遡行価値のある沢で、今回が初めての遡行です。中間部に出てくるゴルジュは登り応えのある5~7mの滝が連続してかかるところで、この沢の核心部です。写真はゴルジュ手前の5mほどの滝と、ゴルジュが終わりすぐに出てくる10m程度のきれいな滑滝です。この滝の落ち口にはこの沢一番の巨木が構えていました。

 

■雇用統計とCPI

8日の6月の米雇用統計で非農業部門の雇用者数が37万2000人増と予想の25万人を上回ったことを受け、7月下旬の米連邦公開市場委員会(FOMC)では通常の3倍の0.75%の利上げに動くとの観測が強まり株売りを誘いました。一方、雇用統計で米労働市場の力強さが示され、景気後退局面入りの懸念が後退。市場では「米経済のソフトランディングへの期待が浮上した」との声もありました。

13日の6月の米CPI(米消費者物価指数)は41年ぶりに前年同月比9.1%の上昇となり、市場予想(8.8%上昇)も上回りました。7月のFOMCでは0.75%利上げはほぼ確実と見られ、市場には1%の利上げになるとの声も出ています。

これらを受けNYダウは一時460ドル下落する場面もありましたが、結局208ドル安で終わりました。長期金利も一時3%を超えましたが、結局2.935%と前日より下げて終わっています。一部には今回のCPIは6月中旬以降のガソリン価格下落を反映していないとの声もあり、7月はインフレ圧力が和らぐとの意見も出ています。

ここからは私見ですがガソリンにとどまらず、非鉄金属や貴金属、穀物、エネルギーといった商品相場はすでに天井を打ったと感じており、インフレのピークは過ぎつつあるのではと考えています。

 

■6861 キーエンス 東証プライム

株価 51,580円   PER 36.6   PBR 5.75

FAセンサーなど検出・計測制御機器大手の企業です。生産は国内工場を軸に外注しています。国内外で生産ラインの自動化に使うセンサーや計測器が伸びています。半導体などの供給網の混乱が続く中でも製品の当日出荷を継続し、短納期を強みにシェア拡大につなげています。海外の顧客数は約25万社で国内の5倍です。22年3月期の海外売上高比率は59%で、前期比3ポイント上昇しました。国内と同じく高報酬で営業担当の従業員を雇用し製品の海外浸透度を高め、大口契約を増やす計画です。

同社の予想PERは1月初旬の約60倍から約36倍まで下落しましたが、業績は堅調で6月27日時点の市場予想平均(QUICKコンセンサス)では2023年3月期の連結純利益は前期比15%増の3482億円の見通しとなっています。「強いビジネスモデルで成長を続けており、足元の株安は中長期の観点で見ると、積み増しの機会になる」との指摘もあります。

 

■6869 シスメックス 東証プライム

株価 9,152円   PER 38.2   PBR 5.49

検体検査機器・試薬で高いシェアを持っています。米州など全地域で検査需要が高く、柱の試薬は堅調で免疫試薬も拡大しています。同社は血液中の白血球や赤血球の数、種類などを調べる「ヘマトロジー」検査分野で世界シェアの過半を握る血液検査業界のトップ企業です。血液の固まりやすさを調べる血液凝固検査分野でも首位で、米ダナハーや独シーメンスと競合しています。同社の強みはコピー機を想起させる収益性の高いビジネスモデルです。検体を処理する機器に加え、検査に使う試薬や機器のメンテナンスで強固なリカーリング(継続課金)モデルを築いています。

同社の中国事業は過去20年ほど年20%近いペースで増収を続け、前期の売上高が933億円と全体の25%を超えました。しかし年明けには上海エリアを担当する大型代理店の経営難や中国政府の国産検査機器の優遇策の影響などのリスクが意識されました。そこで同社は21年度から23年度の中期経営計画で、インドを新たな重要市場に位置付けています。現在インドのシェアは2~3割程度ですが、25年にはトップシェアを狙います。17年にガーナ、18年にはエジプトでも直販に乗り出しました。同社の家次会長兼社長は「新型コロナ禍も相まってヘルスケアのニーズが高まり、マーケットはよい状況にある」と新興国市場に期待を寄せています。

 

 

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