沢登り大好き証券マンのレポート

■日原川倉沢谷本谷

7月23日、日原川倉沢谷本谷へ行ってきました。奥多摩にある手軽に水遊びのできる沢です。暑い日に度々訪れていますが、渓相や釜の深さなど行くたびに変わっています。この沢の核心と思われる3mほどの滝は,残置スリングに手が届かず登れませんでした。写真は前半の水量豊富な小滝と核心部手前に出てくる大岩です。

■FOMC

米連邦準備理事会(FRB)は27日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で、市場の予想通り通常の3倍に当たる0.75%の利上げを決めました。インフレ抑制を優先するため今後も利上げを継続する見通しを示しましたが、記者会見でパウエル議長は「累積的な金融引き締めの効果が経済とインフレにどう影響しているかを評価しながら、利上げペースを緩めることが適切になるだろう」と発言、秋以降の利上げ幅縮小が期待されました。

市場参加者は『(次の利上げは)データ次第』という言葉を求めており、パウエル議長がその通り発言したこともあり、急速な米金融引き締めが景気を冷やすとの観測が後退し、景気敏感株も買いが優勢となりました。また米上院が27日に半導体の生産や研究開発に527億ドルの補助金を投じる法案を可決、下院も週内に採決する見通しで、半導体株も総じて買われました。

ここからは私見ですが、足元で景気下振れを示す米経済指標が相次いでいましたが、FRBがハト派に傾いたことの効果を期待したいところです。そこで今回は米豪で住宅販売が好調な住友林業と、インフレに強い100円ショップのセリアを取り上げました。

 

■1911 住友林業 東証プライム

株価 2,057円    PER 4.7    PBR 0.77

別子銅山の植林事業が源流の企業で、木材建材卸、注文住宅、米豪など海外住宅が3本柱となっています。同社は米国やオーストラリアを中心に海外でも住宅販売事業を手掛けており、海外で展開する住宅販売事業が円安の追い風を受けるなど期待は膨らんでいます。2021年12月期は経常利益の7割以上を海外事業が占めました。「豊富な受注残と円安効果が追い風となり、今期の業績は増益も見込める」との声もあります。足元の予想PER(株価収益率)は4.7倍と同業他社に比べて割高感は乏しく、PBR(株価純資産倍率)も0.77倍と解散価値の1倍を下回る水準です。

同社は高層木造建設にも意欲的に取り組んでいます。米国では20年に建設基準が改正されたことにより、18階建ての木造建築が建てられるようになりました。10階建ての高層木造建築を実際に揺らす実験を22年12月に米カルフォルニア大学サンディエゴ校で実施する予定ですが、日本からは同社がいち早く参画を表明しました。国内では札幌で地上10階、地下1階の、一部に木材を活用した鉄骨造りのビルを着工しました。鉄骨を集成材で覆ったハイブリッド集成材を用い建設、ハイブリッド集成材は1時間耐火の大臣認定を取得しています。マーケットには1~6月決算の発表を控え「受注残を積み増し、来期以降にどれだけ成長余力を残せるかも評価を左右する」との声もあります。

 

■2782 セリア 東証スタンダード

株価 2,652円    PER 16.7    PBR 2.15

独自の業務効率化システムを駆使し利益率の高い100円ショップ2位の企業です。帝国データバンクが2022年4月に発表したレポートによると、商品のクオリティーが向上したこともあり100円ショップの市場規模は、21年度は前年比5.8%増の9500億円になる見込みで、早ければ22年度にも1兆円を突破する可能性があります。急成長の背景にあるのは、やはり生活者の強い節約志向です。業界では「ダイソー」を展開する首位の大創産業は300円や500円が中心の新業態などを通じ、またキャンドゥも高価格帯の商品割合を高めるなど「脱100円」の動きが進みます。一方同社は大手で唯一、全店舗の商品をオール100円でそろえています。同社の河合社長は「均一」へのこだわりこそ100円ショップの生命線とみています。

「業界が伸びたのは単に安いからだけではない。いちいち値札を見ないですむ特別な買い物体験が受け入れられたからだ」と語っています。100円ショップにこだわり顧客をつかみ続けられれば、残存者利益を得て勝算はあるとみているわけです。売れ筋を精緻に分析して機動的に商品を改廃するほか、利益率の高いメーカーとの共同開発品の販売比率を高めたことで、約10%の売上高営業利益率を維持してきました。利益率の低い食品を少なくする一方、他店では買えない独自商品を増やしたことも奏功したようです。23年3月期は営業利益、税引き利益ともに減益見通しながら、売上高は4%増の2168億円。何より優先する顧客の支持は衰えていないようです。

 

 

当社はネット証券ではありません。担当者がきめ細かいサービスをしております。ご質問等には丁寧にお答えしていますので、お気軽に下記までお問い合わせください。

 

03-6778-8725(直通)  090-2649-0396(携帯) k.sakakibara@dai-ichi-premiere-sec.co.jp

投資にかかる最終決定は、お客様ご自身の判断と責任で行っていただくようお願いいたします。

 

 


日本ブログ村に参加しています。
バナーをクリックし応援よろしくお願いいたします。
にほんブログ村 株ブログ 株式投資情報へ
にほんブログ村 先物取引ブログ 商品先物へ