沢登り大好き証券マンのレポート

 ■孫と沢登り

11日、二人の孫を連れて奥多摩の日原川支流倉沢谷を遡行してきました。二人の孫は遡行後半には沢登りにもすっかり慣れて、ビレーなしで滝をスタスタ登っていました。とても暑い日でしたが孫たちは遡行終了後、寒さに震えていました。お盆休みに入りましたが、帰りのバスは混雑もなく日原街道の運行も意外にスムーズでした。奥多摩駅周辺は、以前と比べ食事を取れる店が少なくなった印象です。アウトドア人口も増えているのですから、どうにかならないものかと思いました。

 

■注目のCPI,PPI

米労働省が10日発表した7月の米消費者物価指数(CPI)の上昇率は前年同期比8.5%と前月(9.1%)から鈍化し、市場予想(8.7%)も下回りました。エネルギー・食品を除くコア指数も5.9%と市場予想(6.1%)より低下しました。某米銀のリポートでは「インフレのピークを確認するものだ。FRBのタカ派的な政策のピークは過ぎ去った」と指摘しています。9月の米連邦公開市場委員会(FOMC)で、利上げ幅が0.75%ではなく0.5%にとどまるとの見方も増えました。

また同省が11日に発表した米卸売物価指数は季節調整済みで前月比で0.5%下がりました。0.2%の上昇を見込んでいた市場予想からも下振れしました。前月を下回るのは2020年4月以来2年3か月ぶりとなります。多くの機関投資家が運用指標に据えるS&P500種株価指数が、チャート上の上値抵抗線とされた4200近辺を上に抜け「投資家心理が一段と強気に傾いた」との指摘もあります。

ここからは私見ですが、マーケットのムードはかなりポジティブになってきたように感じています。一方ウクライナや台湾海峡では緊張が続いており、米国でも消費者の生活に直結する食料品や家賃などは上昇が続いています。そこの辺りにも注意を向けつつ、銘柄選択をしていきたいと思います。そこで今回は世界シェア3割の半導体用シリコンウエハーメーカーであるSUMCOと、さらなる高齢化で避けて通れない「ホスピス」を扱う日本ホスピスHDを取り上げました。

 

■3436 SUMCO 東証プライム

株価 1,920円    PER 11.5    PBR 1.31

旧住友金属と三菱マテリアルのシリコンウエハーを統合し、コマツ系も合流した半導体用シリコンウエハー世界首位級の企業です。同社は8月4日2022年12月期第2四半期の業績発表を行いました。それによりますと世界シェア3割の半導体用シリコンウエハーで先端品向けの直径300mmの出荷は好調で供給能力を上回る強い需給が継続、価格も契約価格通りでスポット価格は上昇しています。業界全体の300mmウエハーの生産能力は足元で月産800万枚付近とほぼフル生産状態となっており、ウエハー各社の増産余地が限られる中、今後も需給ひっ迫が続くとみられています。

車載や産業用の200mmウエハーも供給能力を上回る需要が続きました。今後の見通しは、末端市場ではパソコン、スマホなどが弱含み始めていますが、データセンターや車載向けは今後も需要をけん引すると予想、同社が注力している300mm最先端エピウエハーは、需要に供給が追い付かない状況が続くと予想されています。半導体をめぐっては米中対立が鮮明になっていますが、同社の橋本会長は中国が自国で半導体を作る動きが活発になると「中国がウエハーをもっと買うようになる」と指摘しています。

 

 

■7061 日本ホスピスホールディングス 東証グロース

株価 1,536円    PER 27.3    PBR 7.66

末期がん患者と難病患者を対象に、暮らしの場である「自宅」で最期を迎えるために必要な「在宅ホスピス」を、24時間365日対応が可能な訪問看護、訪問介護およびホスピス住宅を組み合わせ展開している企業です。具体的には入居者を末期がん患者や難病患者などに限定したホスピス住宅でケアサービスを展開するホスピス住宅事業、在宅医と協力して安心して「おうち」で暮らし続けられるように支援する看護師による訪問看護事業、

訪問看護と併設することで医療的ケアに対応し「通い」「泊り」「訪問」を組み合わせた在宅介護事業を展開しています。ホスピスは新設が8(前期は6)と開設を加速、21年度開設の施設が入居率向上で下期に向け利益貢献しそうです。4月には難病対応ホスピスを買収し北海道へ初進出しました。専門性の高い看護師を積極的に採用しています。営業大幅増益の見込みです。

 

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