2008年11月~月足チャート~
(A)高値(B)安値(C)平均値(D)直近値(E)対平均値騰落率
米ドル/円 (A)125.86 (B)75.35 (C)99.55 (D)113.22 (E)+13.73%
トルコリラ/米ドル (A)0.72077 (B)0.14033 (C)0.46735 (D)0.18891 (E)-59.58%
トルコリラ/円 (A)67.8500 (B)15.4631 (C)44.8421 (D)21.3877 (E)-52.30%
オーストラリアドル/米ドル (A)1.1081 (B)0.6294 (C)0.8655 (D)0.7219 (E)-16.59%
※出所 Bloomberg finance.LPより
11月23日付の日本経済新聞、33年ぶりのドル高の波紋「新興国、最大30兆円流出も」で、新興国から米国へのマネーの逆回転を指摘する記事が掲載されました。以下、記事の抜粋です。
「国際通貨基金(IMF)の調べでは、2010年以降に新興国に流れ込んだ資金は42兆円弱にのぼる。この約7割が米連邦準備理事会(FRB)の金融緩和によるものだった。だが好調な経済を背景にFRBは2015年末から8度に及ぶ利上げをし、政策金利は2%強になった。今年12月にも追加利上げを示唆している。米国の利上げでドルに資金が集まり、その裏側で新興国市場は株安や通貨安に見舞われる。(省略)米金融正常化がこれからも進めば最大30兆円が新興国市場から流出してしまう。」
「1990年代後半のアジア通貨危機や、2000年のITバブルの時もFRBの利上げが新興国からのマネーの流出を招き、アジアや南米の通貨や債務の危機を招いた。」「国際決済銀行(BIS)によると、各通貨がどれだけ国外で使われたかを示す海外与信はこの10年間でドル建てが87%増えた。」「トルコの9月貨幣供給量に占める外貨預金の比率は(1年前から)約7%上昇し、44%にまで比率が高まるなど、新興国では経済のドル化に拍車がかかっている。」「(2019年以降)米経済が停滞し始めれば、新興国を中心に世界に散らばるドルが次の危機の火種となりかねない」
上記の記事では、来年、新興国に対するリスク懸念がさらに高まるのではないかとの見解を示しています。しかし、今年の9月中旬以降、新興国通貨や株式・債券はやや持ち直す動きを示しております。来年以降のFRBの利上げペースは減速に向かい、あと2回から3回の利上げで一巡する可能性があります。米長期金利も上昇余地は若干残っていますが、金融市場で織り込まれつつあるように思います。「ドル1強マネー集中」の流れに変化が生じれば、新興国に対するリスクはこれ以上は高まらないのではないかと見ています。
米中通商摩擦問題、原油価格、インフレ率の加速などに警戒は必要ですが、今後は新興国からの資金流出は収束に向かい、新興国市場を巡る資金フローは安定化してくると私は考えています。
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