主要通貨ペアの変動率

出所:くりっく365「ヒストリカルデータ」より筆者が独自に作成

前回11月28日の投稿で、主要通貨ペアの年間高値と安値の変動率を前年との対比で掲載しましたが、上記グラフを見ても分かるように、ほとんどの円建て通貨が一年を通じて、横ばいから値下がり傾向を示していました。しかし今回、米国の対中制裁関税の緩和、英国下院総選挙の与党・保守党の圧勝予測を受けて、投資家の不安心理が和らぎ、リスクオンの動きが広がっているもようです。(※変動率 = (各計算期間における高値 - 各計算期間における安値) ÷ 各計算期間における高値 × 100[%] )

 

日経225先物(当限つなぎ)日足チャート(12月13日11時現在 出所:当社システムより)
TOCOM金先物(先限つなぎ)日足チャート(12月13日11時現在 出所:当社システムより)

 

上記チャートは大証日経225先物(当限つなぎ)と、TOCOM金先物(先限つなぎ)の日足チャートです。

2019年12月13日11時現在、日経225先物の年間安値は1月4日の19210円、高値は11月13日の23950円で、年初の安値からの上昇率は24.7%になります。

TOCOM金先物の年間安値は1月7日の4447円、高値は9月5日の5304円で、年初の安値からの上昇率は19.3%になります。

世界的金融緩和による流動資金が株式市場、金市場に流入したことが、FX市場の変動率低下の一因になっているのかも知れませんね!?

※くりっく365、米ドル/円週足チャート(出所:当社システムより)

代表的な通貨ペアとしてのドル/円相場は2015年以降、年々変動幅が縮小していますが、世界経済の最大のリスクとなっていた米中貿易戦争と、英国のEU離脱問題に対する市場の懸念が後退することによって、FX市場にもリスク資金が流入してボラティリティが上昇することに期待したいものです。


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