沢登り大好き証券マンのレポート

■大岳山・御前山

3月20日、沢に行くような気温ではなく日本酒の購入もしたいことから、奥多摩の大岳山へ行ってきました。ケーブルカーを使うと往復で3時間ほどの短い行程ですが、岩場が出てくるなど変化があるコースです。以前は普通の登山道ではめったなことでは追い越されたことはありませんでしたが、今回は結構抜かれ「もう年か」とがっかりしました。しかしよく考えてみると、以前は中高年の登山者が多く抜かしこそすれ抜かれませんでしたが、現在は自分が年を取ったのと登山者がトレランなどをしたりする若い人が増えたのが原因だとわかり、妙に納得しました。写真は大岳山山頂と山頂からの御前山です。

■逆イールド・雇用統計

29日の米債券市場で近い将来の景気後退を示すサインとして関心が高い、期間2年の国債利回りが10年債の利回りを上回る「逆イールド(長短金利の逆転)」が一時発生しました。米株価は戻り基調にあり市場は悲観論一色ではないものの、インフレ鎮圧と景気回復の両立が綱渡りの状況です。景気の先行きは今後の急激な利上げが、早期に高インフレを鎮められるかにかかっており、インフレが長引くようなら、FRBは景気を犠牲にしても利上げを続けるようになりそうです。

ウクライナでは春の訪れとともに雪解け水で地面がぬかるみ、戦車を主体とする地上軍の移動が滞っていることもあり、ロシア軍は29日ウクライナの首都キエフなどでの軍事活動縮小を表明しました。しかしその後も激しい攻撃を続けているようです。一刻も早く停戦するように祈るばかりですが、なかなか先行きが見えてきません。

ここからは私見ですが、ウクライナ情勢の状況によって資源価格が乱高下しており、特に原油市況は経済に与える影響が大きく目が離せません。4月1日夜に発表予定の米雇用統計はいつも注目の発表ですが、今回は特に米国景気の先行きを占ううえで特に注目しています。今後の利上げ回数や利上げ幅(0.5%利上げ説がFRBパウエル議長や地区連銀総裁などから出ています)はほぼ固まった感があり、雇用統計の非農業者部門の就業者数の増加は米国景気の楽観論につながる期待感を持っています。今回はメタバースなどで注目されるゲーム株に注目してみました。なお株価、PER、PBRは4月1日引け値でクイックから、チャートはブルームバーグからの出典です。

 

■9697 カプコン プライム(東証1部)

株価 3,075円    PER 21.8    PBR 4.72

スマートフォンやパソコンなどの汎用端末の普及で、途上国でも通信環境があれば手軽に遊べる環境が整い、ゲーム市場は急拡大しています。世界で1億人以上が遊ぶ「億ゲー」が台頭しています。仮想空間「メタバース」など新たなIT(情報技術)の普及で、今後は利用者規模と有力なコンテンツがゲーム業界の成長を左右するため、米マイクロソフトやソニーグループなどゲーム大手による利用者の囲い込みを狙った大型買収が相次ぎ、世界のゲーム株は堅調です。ソニーなど大手はSNS(交流サイト)やメタバース上で巨大なプラットフォーマーになることを目指しており、ゲームはその入り口となり、ゲーム株は今後10年で価値が変わるとの意見もあります。

ユーザー数に加え3Dのバーチャル世界でプレーヤーがスムーズに動き回れるグラフィック技術や、運営ノウハウがある企業がゲーム関連株として物色されやすいとの専門家の意見もあり、候補として米EAやフランスのユービーアイソフト、カプコンなどを挙げています。カプコンは家庭用ゲームソフト開発大手で、アクション系を軸に人気作品が多く、スマホ・SNS向け開発に積極的です。20年発売の旧作バイオハザードが500万本を突破、PC版の販売強化でユーザー層を拡大、eスポーツの発展を図っています。1月26日の発表した2022年度3月期第3四半期決算短信のよりますと、当第3四半期連結累計期間の売上高は881億6,300万円(前年同期比35.9%増)、四半期純利益は267億800万円(同52.4%増)となっています。23年3月期は利益率の高いダウンロード版を中心に旧作販売が伸び、増収増益の見込みです。チャートは1年日足です。

 

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