沢登り大好き証券マンのレポート

■葛葉本谷後半

小池都知事は『つまらないゴールデンウィークになることを覚悟して』などと発言しています。例年GWには泊りでの遡行を計画、今年も神奈川県西丹沢の世附川流域など計画しているのですが、果たしてどうなることやら?もっとも体力的にも問題はありますが・・・写真は足慣らしで行った葛葉川後半の滝です。山腹を巻く詰めをしたのですが、沢タイツを切り裂く結果となりました(泣)

 

■自前の半導体サプライチェーン?

バイデン米政権は半導体のサプライチェーンを強化するため、産業界との連携を深めています。12日には半導体メーカーなど19社の経営者らと安定調達の方策を議論しました。半導体産業が国際分業をテコに成長した結果、生産はアジアの特定地域への集中が進み、米国の世界シェアは12%に低下し15%の中国に抜かれています。インド太平洋軍のデービッドソン司令官は中国が6年以内に台湾に武力侵攻する可能性に触れる折、2020年の世界の半導体生産能力の43%を台湾と韓国で占めていることに米政府・議会はアジア、特に中国と緊張関係にある台湾に調達先を頼ることを懸念しています。そこでバイデン大統領が訴えたのが生産の国内回帰です。国内生産に500億ドルを補助する自身の法案に「超党派の支持がある」とし、議会に成立を呼びかけています。

ここからは私見ですが、米中が独自に半導体のサプライチェーンを持つとなれば、それぞれに設備が必要となり半導体製造装置や材料・部品などを扱っている世界シェアの高い企業にはチャンスではないかと考えています。そこで今回は半導体製造装置などの企業や好業績の小売り、インフレ・株高へのヘッジとしてゴールドを取り上げました。なお、株価、PER(当期予想)、PBR(前期実績)はquick、チャートはBloombergから出典しています。

 

■ 4186 東京応化工業 東京1部

株価 7,370円(4/16 終値)    PER 28.3    PBR 2.01  

半導体製造工程で使われるフォトレジストで世界首位級の会社です。半導体レジストは先端ロジック向けEUVの急増が続いています。ウエハー上に回路を形成する際に使うフォトレジストは日本勢が9割前後のシェアを占めており、当社などはその代表的な銘柄です。

19年に日本政府が韓国向けの半導体材料の輸出管理を厳格化したことで影響も懸念されましたが、足元では日本メーカーの業績に大きな影響は出ていません。当社は21年12月期も2期連続の最高益更新を見込んでいます。

 

■ 6480 日本トムソン 東証1部

株価 663(4/16 終値)  PER ー    PBR 0.82

半導体製造装置等向け直動案内機器が主力です。21年3月期第3四半期業績発表に合わせ、業績予想の上方修正を2月12日に発表しました。それによりますと21年3月期通期の業績予想については、新型コロナの収束時期は依然不透明な状況が続いているものの、エレクトロニクス関連機器向けや医療機器向けなどの需要が回復していることから、各段階での予想利益額は赤字ではあるものの、前回(20年11月12日)の想定額より赤字幅は縮小する見込で、営業利益は▲7億円、経常利益は▲5億円、純利益は▲2億円(▲はマイナス)まで回復するとしています。

直動案内機器が中国半導体や医療機器向け中心に回復が鮮明で、22年3月期の四季報予想では営業利益30億円、経常利益30億円、純利益21億円としています。

 

■ 8035 東京エレクトロン 東証1部

株価 49,120円(4/16 終値)    PER 33.2    PBR 8.53

半導体製造装置で世界3位。エッチング装置や成膜装置など前工程に強みを持っており、レジストを塗って現像する装置「コータ・デベロッパー」では世界シェアの9割を占めています。

22年3月期はFPD装置は軟調ですが半導体装置が5G追い風にファウンドリー向けが好調です。コロナ禍で人の移動が制限される中データを駆使し保守や改造で稼ぐ事業モデルも構築しています。当社は累計7万4千台の半導体製造装置を出荷しており、約3割が遠隔監視機能を備えるようになりました。それらのデータを詳細に分析し開発競争で先行できるとともに、遠隔サポートなど保守サービスは安定収入が見込めます。

 

■ 9843 ニトリHD 東証1部

株価 20,595円(4/16 終値)    PER 23.5    PER 3.61

全国トップの家具・インテリアの製造小売りで、海外に自社工場を保有しています。21年3月31日、21年2月期の決算発表を行いました。34期連続増収増益で、島忠を含む店舗数は国内651、海外71と前年同期比で111店舗増加しました。

22年2月期の当期純利益は7%増の986億円を見込んでいます。中国をはじめ海外での出店も進め、年間配当は1株当たり140円と17円の増配を予定しています。今期の焦点は島忠との統合効果の発揮です。島忠との統合で営業利益率は16%と前期から3ポイント低下しますが、ニトリは島忠で扱う商品についてPBを拡充して利益をあげる計画です。似鳥会長は島忠の利益率について「5年で2倍にしたい」とし「島忠の家具部門は赤字」と指摘、一部の島忠店舗の家具をニトリ製品に置き換えていく考えを示しました。

 

■1540  純金上場信託(現物国内保管型)東証

価格 5,930円(4/16 終値)

日本の投資家に馴染みのある「グラム・円」単位の金の理論価格との連動を目指すETF(上場投資信託)です。

世界で今春インフレが進むとの見方が広がっています。また昨年後半以降の金価格の下落やワクチンの開発、経済再開などから、宝飾品用の金の消費国であるインドや中国などアジアの需要回復に勢いが出てきました。インフレや株価急落のヘッジとしても注目しました。

1540 純金信託

日経平均株価

・本上場信託(ETF)は商品現物国内保管型ETFです。対象価格は、国内の商品先物市場における金の先物価格から評価した金地金の現在の理論価格です。具体的には大阪取引所における金地金1グラム当たりの先物価格をフォワードレートにより現在価値に引き直し、金地金1グラムあたりの現在の理論価格を指標価格とします。

管理会社(受託者):三菱UFJ信託銀行

分配金支払方針:原則として分配金の支払いはありません。

信託報酬:0.44%(税込み)信託報酬は日々の基準価額に反映(ETFの純資産額から控除)されます。

【ご注意】ETF/ETNは値動きのある有価証券を投資対象としますので、連動対象である指標及び外国為替相場の変動、組み入れ有価証券の価格の変動、組み入れ有価証券の発行会社の倒産や財務状況の悪化、その他の市場要因の影響などにより、市場取引価格または基準価格が値下がりし、それにより損失が生じることがあります。したがって、投資元本が保証されているものではありません。また、信用取引をする場合には、差し入れた保証金以上の損失が出る恐れがあります。

本ETFに関しましては、下記のサイトに掲載されている情報もあわせてご参照ください。

JPX(日本取引所)による商品概要 https://www.jpx.co.jp/equities/products/etfs/issues/files/1540-j.pdf

純金上場信託(現物国内保管型)届出目論見書 https://kikinzoku.tr.mufg.jp/ja/lineup/gold/main/05/teaserItems1/01/linkList/0/link/1540mokuromisyo_20200420.pdf

【1540】純金上場信託(現物国内保管型)愛称:「金の果実」の管理会社(受託者)である三菱UFJ信託銀行の関連サイトへのリンクはこちら。(※)弊社のウエブサイトを離れ、純金上場信託(1540)の管理会社(受託者)である三菱UFJ信託銀行のホームページに移動します。https://kikinzoku.tr.mufg.jp/ja/lineup/gold.html

【ETF(上場投信信託)に関する、一般的な注意事項について】は、こちらをご参照ください。(※)弊社のウエブサイトを離れ、JPX(日本取引所)のETFに関連するサイトに移動します。

【ETF全般について】https://www.jpx.co.jp/equities/products/etfs/index.html

【ETF投資のリスクについて】https://www.jpx.co.jp/equities/products/etfs/risk/index.html

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