沢登り大好き証券マンのレポート

■雪の大岳山に行って来ました

購入してから未使用だったチェーンスパイクの試し履きも兼ね、19日に大岳山へ行って来ました。チェーンスパイクは雪靴+12本爪と比べ頼りない感じもしますが、奥多摩や丹沢など近郊の雪山ならば十分と感じました。当日は幸運にもいつも乗るホリデー快速おくたま1号の前の電車に乗りましたが、そのホリデー快速は乗客の転落事故で、かなりの遅れが出たようです。好天で奥の院や鍋割山まで足を延ばしましたが、気持のいい山歩きを楽しめました。

■注目している銘柄です

先週のブログでお伝えした通り、今回は情報通信や5G、半導体関連など、以下の5銘柄に注目しました。なお、株価、PER(当期予想)、PBR(前期実績)は1月24日引け値でjijipressから、チャートはブルームバーグから出典しています。

■4435 カオナビ 東証M

株価 3980   PER -   PBR 31.24

社員の顔や名前、経験、評価、スキルなどの人材情報を一元管理して可視化、最適な人材配置や抜擢といった人材マネジメントをサポートするシステムをクラウドで提供しています。収益構造は使用期間に応じて受領するサブスクリプションモデルで、継続的に収益が積み上がっていくストック型の構造となっています。導入企業数は昨年9月末で1535社と1年で5割増加、単価も順調に増加しています。ただテレビCM など宣伝広告費を想定以上に積み増し一転赤字になったものの、21年3月期も導入が進み社数・単価増で浮上できそうです。テレビCM後は問い合わせが大幅に増え、見込み客数も急増しています。人材・採用分野のスタートアップ投資事業も開始しました。リクルートの持分法会社です。

■4443 Sansan 東証M

株価 6090   PER 378.29   PBR -

クラウド型名刺管理の法人向けサービスの草分け。法人向けの「Sansan」と個人向け名刺アプリケーション「Eight」を手掛けています。Sansan事業では社員が交換した名刺をデータ化し、社内で共有することで、営業支援などに役立てる月額課金型のサービスです。メガバンクや総合商社など約5700社が導入しており、民間調査によると市場シェアは8割を超えているようです。Eight事業は名刺管理とSNS機能を備えており、利用者数は235万人に上ります。名刺をスキャンするだけで自動的に反社チェックできるオプションを開発するなど新規・周辺領域にも積極的に進出しています。従業員1000人以上の企業でも、利用従業者カバー率は2%と利用者の拡大余地は大きそうです。5月決算企業で2019年6月に上場しました。テレビCMを中心とした広告宣伝活動で営業利益の進捗率は低くなりましたが、2020年5月期第2四期半期決算では連結売上高は前年同期比32.5%増となりました。

■6146  ディスコ 東証1部

株価 27680   PER 41.44   PBR 4.54

半導体、電子部品向け切断・研削・研磨装置で世界首位の企業です。1月23日、2020年3月期第3四半期決算短信を発表しました。それによりますと、売上高は1022億9800万円で2019年10月24日に発表した当四半期業績予想数値975億円からは4.9%増、営業利益256億6900万円で同15.1%増、経常利益は270億1800万円で同14.0%増、純利益は193億7800万円で同13.9%増となりました。メモリーの在庫調整のため、半導体メーカー各社が設備投資を抑制したことから、当社の出荷額も19年4∼6月、7∼9月は前年同期比で2桁のマイナスでしたが、足元では国策として5Gを推し進める中国のスマホメーカーが新機種開発を急ぎ、受注回復の兆しが見えています。5Gは米国や韓国でも商用化が始まったばかりで、中長期的に世界の半導体需要を押し上げそうです。

 

■7735 SCREENホールディングス 東証1部

株価 7920   PER 23.66   PBR 2.24

半導体製造装置の大手で、半導体材料のウエハーを洗浄する装置では世界最大手です。半導体の製造工程の3割が洗浄と言われ、TSMC(台湾積体電路製造)など世界の半導体メーカーからの信頼も厚い企業です。TSMCの2020年1~3月期の売上高が市場予想を上回ったことや、半導体の需要は、5Gで複雑な情報処理に高付加価値な半導体が欠かせないことなどから引き締まりそうなこと、2021年3月期は下期にかけメモリも復調する可能性もあり、注目されそうです。国際半導体製造装置材料協会によりますと、2019年の半導体製造装置の販売額は前年比18%減の527億ドル、2020年は2020年予想比で12%増まで回復する見込みです。

■8035 東京エレクトロン 東証1部

株価 25210   PER 24.49   PBR 4.72

半導体製造装置で世界3位の企業です。エッチング装置や成膜装置など前工程に強みを持っています。半導体装置はメモリ向けで顧客の次世代用以外の投資抑制が響き業績が停滞、2020年3月期は減収減益になる見通しです。しかしロジック半導体は供給不足解消の投資が増加、3次元NAND型メモリーは在庫調整が進み、価格が上昇に転じました。DRAMは20年後半には需要回復の可能性がありそうです。世界半導体市場統計によりますと、次世代通信規格5Gの普及で大量のデータを処理・保存する半導体の需要が増えるため、20年の市場規模は前年比6%のプラスに転じそうです。当社は今後半導体装置の需要が回復するとみて、3年間で4000億円の研究開発費を投じ、世界シェアの高い装置で競合と差別化を図る計画です。

上記5銘柄以外でも、ご質問などございましたら、榊原宛までご遠慮なくお問い合わせください。

03-6369-2289(直通)  090-2649-0396(携帯) k.sakakibara@dai-ichi-premiere-sec.co.jp

 

 


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