沢登り大好き証券マンのレポート

    ■2年前に遡行した西丹沢の山伏沢です

2年前のゴールデンウィークにテント泊で、山伏沢を遡行しました。新緑が眩しいくらいきれいで、素晴らしい遡行を楽しめました。今週末には緊急事態宣言が解除される見通しとのこと。沢行きを楽しみにしています。

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■弱気は禁物⁈

注目の米連邦準備理事会(FRB)は17日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で、2023年末まで現行のゼロ金利政策を続けるとの予想を示しました。新型コロナウイルスのワクチン普及や追加経済対策により、FRBによる21年の実質国内総生産(GDP)の成長率予想の中央値は6.5%と、昨年12月時点の予想(4.2%増)から大幅な上方修正となりました。市場の予想以上に「(景気を重視する)ハト派的」な内容で、投資家は「経済成長と緩和的な金融環境が併存すれば、株式相場は上昇しやすい」と受け止めたようです。

一方日銀は18日午後から19日まで開く金融政策決定会合で、金融緩和策の一段の長期化を見据えた政策修正を議論します。長期金利の誘導策は変動を認める幅を現状より若干広げ、プラスマイナス0.25%程度とする方針です。また上場投資信託(ETF)の買い入れは年6兆円とする目安をなくし、市場の混乱時にのみ購入する姿勢を明確にする見通しです。日銀は日本経済は回復局面にあるものの、コロナの影響で下振れリスクが残り、景気の本格回復や物価の上昇にはなお時間がかかるとみています。

ここからは私見ですが、世界的に大量の資金が供給され、コロナが遠からずコントロールできる状況になるとすれば、現在の株式市場では弱気は禁物だと考えています。急落のリスクも意識しながら、果敢に攻めたいところです。今回は以下の5銘柄を取り上げました。なお、株価、PER(当期予想)、PBR(前期実績)、配当利回りは3月19日引け値でjijipressから、チャートはブルームバーグから出典しています。

 

■ 1808 長谷工コーポレーション 東証1部

株価 1,664円  PER 10.21   PBR 1.29   配当利回り 4.20%

マンション建築首位で、土地手当、計画立案から施工まで一貫モデルを構築しています。2月10日に発表された第3四半期決算によりますと、完成工事高や不動産売上高の減少から、売上は前年同期比9.4%減の5,537億円、営業利益は同23.7%減の466億円となりました。

3月期末が近づき配当利回りが高い銘柄が注目されているようです。高配当株の中には業績が不安定で、構造的に不況とされる低PBR銘柄も少なくありませんが、PBRが0.5~1倍前後で予想配当利回りが3~4%と高い建設株は世界的な景気回復への期待から受注増加による採算向上のシナリオを描けるため、投資家に注目されているようです。

 

■ 4502 武田薬品工業 東証1部

株価 4,274円   PER 20.63   PBR 1.42   配当利回り 4.21%

国内製薬首位で、がん、中枢神経、消化器、希少疾患などに重点を置いています。巨額買収で世界売り上げ上位10強に入りました。大衆薬事業売却で営業益が増額しました。

3月5日に米国モデルナ社の新型コロナ ウイルス ワクチンについて厚労省に製造販売の審査期間を短縮する特例承認を申請、関係部署は最優先で審査するとしています。同社は2月24日にも米国ノババックスが開発するワクチンについても臨床試験を始めており、相次ぐワクチン供給による収益拡大への期待が持てそうです。21年度上期までに7種類の新薬申請が予定されています。

 

■ 4739 伊藤忠テクノソリューションズ 東証1部

株価 3,570円   PER 28.56   PBR 3.69   配当利回り 1.76%

伊藤忠系SIで、海外IT機器の販売を出発点にソフト、サービスに注力。通信事業者向けが主力です。21年3月期は次世代通信規格「5G」やデジタルトランスフォーメーション(DX)関連が好調。テレワーク案件の引き合いも強く増収。年間配当は5円増配です。

22年3月期は足元の受注残が業績を下支え、5GやDX関連の需要も旺盛で業績拡大を目指します。10日付で大手証券が「高度なネットワーク構築技術と、ローコード・アジャイル開発など先進的ソフトウエア開発の両者を融合している。この先行性と優位性が追って株価にも反映されるだろう」とし、投資判断を最上位に引き上げました。

 

■ 5802 住友電気工業 東証1部

株価 1,797円   PER 40.76   PBR 0.93   配当利回り 1.78%

電線首位で、自動車用ハーネスや通信インフラで世界大手の一角です。自動車用ハーネスは下期にかけて数量が急回復。5G基地局やデータセンター用の需要も旺盛です。高圧送電線も再エネ関連が堅調で、22年3月期には自動車用途が通年で回復しそうです。EV・HEV用モーター巻線の生産能力も増強中です。

2020年5月、ドイツで長距離送電線を600億円で受注、22年3月期には欧州で400億円分の受注を予定しています。リチウムイオン電池に比べ発火しにくく、電解液を増やせば比較的簡単に容量を増やせるレアメタルのバナジウムを使う次世代電池のレドックスフロー電池を開発、売上高を足元の数十億円から30年に数百億円に引き上げる考えです。同社は2月3日と25日、立て続けに21年3月期業績見通しの上方修正を発表しました。

 

■ 9202 ANA ホールディングス 東証1部

株価 2,803円   PER -   PBR 0.92   配当利回り 0.00%

国内線、国際線ともに首位で、傘下にLCCのピーチがあります。旅客は後半に国内線で観光需要が回復しましたが、国際線は下振れ。22年3月期は国内線本格回復も国際線の戻りが鈍く連続赤字となりそうです。公募増資などで最大3,321億円調達、劣後ローンも4,000億円調達し財務改善へ。継続前提に重要事象。

新型コロナウイルスからの経済正常化観測が強まる中、人の国際的な移動再開への期待も高まっており、世界の空運株も見直されつつあるようです。輸送需要の回復は人よりもモノが先行する傾向にあり、空運株よりも海運株の上昇が相対的に早いので、その分、今後の空運株の上昇余地は大きいとの見方もあるようです。

 

どのような銘柄を選別しそれらをどのように絞り込んでいくのか、次のテーマは何と考えているのかなど興味をお持ちの方は下記までお問い合わせください。

緊急事態宣言が解除されたら、定期的に勉強会も開催する予定です。BLOGに挙げる銘柄候補など、様々なお話をさせていただこうと考えています。開催が決まりましたら、当社HPでご案内いたしますので、ぜひご参加ください。

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